いよいよ2月も終盤となり、ひな祭の季節となってまいりました。
ひな祭は元々上巳の節句(じょうしのせっく)といい、川でお祓いをする神事でした。川は昔から悪いものを浄化する力があると信じられています。
今の様な女の子の節句として華やかに人形を飾るようになったのは後々の事です。

日本にはもともと形代信仰(かたしろしんこう)があり、何かに自分の悪いものを託してお祓いをする習慣があります。それが上巳の節句と合わさり、流しひながなされるようになっていきました。

当宮では3月7日(日)におひなまつりを行います。
午前10時~女雛の衣装である十二単着付けの無料拝観、その後11時10分頃から流しひな神事を行います。
着付け拝観の時には簡単な解説をします。室内となりますが、窓は開けて行う予定ですので暖かい恰好でお出かけください。

流しひな神事は厄を祓う神事で老若男女問わずどなた様でもご参加いただけます。
社頭にて絵馬を500円にてお出ししております。願い事を記入して7日までご自宅でお飾りいただき、当日川に流します。
当日来られない方は神社にお預けいただければ、神社でお流し致します。
※コロナウイルスの状況で中止となる場合はこちらでお知らせしますので、事前にご確認ください。

その他史料館にて地元の子供たちが作ってくれた雛の展示や、ひな祭についての展示を行っております。併せて境内の梅もきれいに咲いていますので、参拝の折にはどうぞご覧ください。とりわけ新史料館の階段下に見える梅は紅白が入り乱れて咲ききれいです。

来月の御朱印は「おひなまつり」「桃の節句」です。昨年の3月はコロナで移動が出来ず節句の御朱印を受けに来られなかったという方も多かったので、今年は昨年のデザインのものと今年のものと2種類お出し致します。「おひなまつり」が昨年のものです。

昨年のものはピンクの紙に描いたお内裏様(男雛と女雛)と桃の花が可愛らしいです。かわいらしく女の子という雰囲気がしますね。
今年のものはひな人形でおなじみの左近の桜、右近の橘を配し、立ち雛(たちひな)が右下に描かれています。
左近の桜、右近の橘は京都の御所の前にも同様に配置されており、長い年月の間に何度も植え替えられてきたそうです。

立ち雛とは今の豪華なひな人形となる前の形であり、かつてはこの一対だけが飾られていたようです。それが後に段飾りの様な豪華な仕様に変化していき今日に至ります。

井伊谷宮ひなまつり井伊谷宮ひなまつり

井伊谷宮ひなまつり井伊谷宮ひなまつり

井伊谷宮ひなまつり井伊谷宮ひなまつり

井伊谷宮ひなまつり御朱印