6月の御朱印・夏越の大祓
早くも令和五年も折り返しの月、6月を迎える事となりました。
今月は夏越の大祓も斎行しますので、御朱印に続いてご紹介します。
今月の御朱印は①夏越大祓と②梅雨まいりです。
①知らず知らずのうちに付着した半年間の罪穢れを祓う祭祀「夏越大祓」の御朱印です。 緑色の大きな輪は茅の輪を表しており、輪の横に立てる竹や儀式で使う形代(かたしろ)を全体にあしらいました。
②梅雨まいり
梅雨の頃となると、その雨を受けてひときわ鮮やかな風情を見せる紫陽花の御朱印です。紫陽花は土壌の酸性度によって花の色が変わり、酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になると言われています。
また三か月ごとにお出ししている御歌御朱印も6月から変わります。
【頒布期間:令和5年6月1日~8月31日】
御祭神宗良親王様の詠まれた和歌をご紹介する御歌御朱印。
3月~5月分に続き大河ドラマ「どうする家康」に因み、井伊谷宮摂社「井伊社」とも所縁ある徳川四天王の家紋を取り入れたデザインとなっています。
※春夏秋冬の一年間はこのデザインとなる予定です。
「李花集」夏の歌より
親王様が心ならずも山深くに籠り、思うに任せない状況を憂えていた時、梢でしきりと鳴き続ける蝉の声をお聞きになり、こう詠まれました。
「山ふかみ世のひと言もきこえぬに 何を空蝉なきくらすらむ」
(山深み世のひと言も聞こえぬに 何を空蝉鳴き暮らすらむ)
"このような山深い所では世情も全く知ることは出来ないのに蝉たちは何を思ってあんなにも激しく泣き続けるのだろうか“
更に意訳するならばこうなるでしょうか。
"あまりにも山深いこの地に籠り空しく過ごす私は世情も全く知りえずただただ嘆き悲しむことしかできはしないのだろうか“
上述のように夏越の大祓は半年間の罪穢れ(つみけがれ)をお祓いし、残り半年も無病息災で災いなく過ごせますようにと願う神事です。
罪穢れというと大層な言い方に聞こえるかもしれませんが、日常生活の中で誰しも少しずつたまっていってしまうものと考えられています。
塵も積もれば山となるとも言われますが、そうした悪いものがたまることで災い事を招いてしまうとされます。
神道では半年ごとに6月と12月の晦日(みそか※最終日)に大祓というお祓いの神事を行い、心身を清めています。
6月の大祓の際には茅の輪が用意されることが多いです。
これは蘇民将来に所縁のある疫病除けの信仰で、くぐることで疫病にかからず無病息災に過ごすことができるとされます。
今年は6月25日に設置予定です。
例年ですと午後3~4時位には完成しています。人形(ひとがた※人の形をした紙)に自身の罪穢れを託してお祓いをしてから、茅の輪をくぐりお参り下さい。
また史料館付近には、てるてるボウズとアジサイ飾りをしています。
梅雨が明けましたら、風車に変わる予定です。初穂料300円にて願い事を記し、飾っていくこともできます。
境内にアジサイが咲いている間、アジサイの花手水も行っています。
現在飾っていますので、お参りの際にはご覧ください。
6月29日より8月1日の間、七夕書道展を開催いたします。(6月28日搬入、8月2日搬出)
金谷美雲書道教室・金子静風書道教室の子供たちの作品を展示くださいます。こちらもどうぞご覧ください。
※写真は昨年のものです。