今年もいよいよ最後の月となりました。
一年が本当にあっという間に感じます。新年を清々しく迎えられるよう、日々を過ごしていきたいですね。
さて、今月はお知らせがたくさんあります。
まず12月15日は地の神様のお祭日です。お祭日以前や、当日にご祈祷をされ御札やお社を替えられる方が多くいらっしゃいます。
地の神様は土地の神様で、敷地の北西に置き家の中心や南や東向きに置くことが多いです。
当宮では木製屋根のお社を6000円で頒布しております。お札はご祈祷をしてお渡ししており、予約不要の当日受付で毎日午前9時~午後4時半までにお越しください。(ご祈祷料一件3000円※祓砂付き)
足腰の具合が悪い等お越しになれない方には郵送でも承っております。郵送の場合は郵送時に御札が悪くなってしまうため形が少し変わり、祓砂がつかなくなります。(郵送料は祓砂に替えるため別途いただきません。)
12月1日から幸先詣でとしてお正月の縁起物をお出し致します。
コロナ禍にはじまった取り組みで年内にお参りをして先に縁起物を受けておくことで、年明けに無くなってしまうことを気にせずご自身のタイミングでお参りすることができます。
お正月の事前祈祷申し込みや郵送祈祷受付も始まっておりますので、ご希望の方はお申し出ください。
現在お出ししているまゆ玉の大サイズには小物がつきます。11月は植物で花が中心でしたが、12月は動物中心となります。(一部健脚祈願の草履などもあります。)
史料館前のまゆ玉飾りは、折を見て天井に飾っている風鈴を片付けお正月用のまゆ玉に変更します。
今月より第三回目となる浜松の三社詣で御朱印を行います。
前回、前々回と徳川ゆかりの神社として御朱印を奉製しておりましたが、今回は三社でクリア御朱印を奉製いたしました。
浜松の空の下に鎮座する三社ということで、空が共通のデザインとなっております。
各社描かれるモチーフは違いますが、当宮は日烏(ひがらす)が描かれています。
日烏とはいわゆるヤタガラスのことで、足が三本あるとされる導きの神様です。
当宮のご祭神も遠州浜から井伊谷に向かう道中立ち寄った三社神社で休憩をしているとき、飛び立つ日烏を見て吉兆と喜んだと伝わります。
太陽を背に重なるその姿は逆光でシルエットとなっていますが、ご祭神が見たであろう光景を御朱印にて再現いたしました。
太陽は皇祖神である天照大御神のことでもあり、皇族であられたご祭神も特別の思いがあったことと思います。
ここからは12月の月替わり御朱印です。
<月替わり2種類>
・一陽来復(いちようらいふく)
冬に赤い実をつける南天は、「なんてん」を「難転」にかけて、災いを転じる縁起の良い木とされています。「一陽来復」とは、よくない事が続いた後には良いことがめぐってくるという意味で、易経に記された言葉です。
・冬まいり/山眠る
「山眠る」は、冬の山の静まり返った様子を表す冬の季語です。
冬の象徴である雪の結晶の紋「初雪(はつゆき)」と「矢雪(やゆき)」をあしらい、季節の訪れを表現しています。
短歌を記した両面見開きで貼る御歌御朱印は3か月ごとに変わります。
頒布期間R6.12~R7.2月
『越中国にて百首詠み侍りしに戀を』
「今そうきおなし都のうちにては 心はかりのへたてなりしを」
(今ぞ憂き同じ都の内にては 心ばかりの隔てなりしを)
前文で敢えて「越中国にて」と強調していることから次のような解釈ができると思われます。
“かつてのように同じ都にあなたがおられたならばほんの少しの隔たりであったのに このような所(越中国)に居る今ではなお一層心憂うるものであるよ“
恋の歌でありながら、かつて慣れ親しんだ都での暮らしに遠く離れた地から思いはせる切なさを重ねているように感じられます。