皇室所縁の神社なので伊勢神宮と同じ系統の神明造(しんめいづくり)という形式となっています。素木造り(しらきづくり)で切妻平入りの屋根、屋根の上に鰹木(かつおぎ)・千木(ちぎ)があり左右両側に棟持柱が二本たっています。

素木造りとは塗りなどをせず自然のままの状態の木材で造られたものをいいます。素朴な印象ですが木の温かみを感じられ、自然崇拝である神道の根本を感じられる御社殿です。

当宮に御参拝の方は心落ち着くと表現される方が多いですが、そうした目には見えない感受性というものも先祖から連綿と受け継がれているのではないでしょうか。

一般に鰹木が奇数で千木が外削ぎだと男神を祀ることが多いと言われますが、当宮でもそのようになっています。

屋根の上に載せられた丸太の様な木を鰹木(かつおぎ)といい、屋根の両端に交差するように飛び出している木を千木といいます。外削ぎとは側面が真っ直ぐになっている形状をいいます。女神は逆に鰹木が偶数で千木が内削ぎ(上部が真っ直ぐ)となることが多いと言われます。

垣の内側は御垣内(みかきうち)といい特に神聖な領域となります。

井伊谷宮本殿

本殿

本殿